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管理人のボクシング日記 ドリームマッチ?デラホーヤ、パックマン 体重分析 cutepizza 2008-11-22 11:19
日本時間12月7日(日)正午、ドリームマッチと謳われる「オスカー・デラホーヤ vs マニー・パッキャオ」の一戦が行われます。この試合が決まる前から、関係者やファンからは、「体重差、体格差がありすぎる。ありえない。馬鹿らしい。ボクシングを冒涜するものだ。」など数多くの批判的な意見が出ていました。ドリームマッチ、夢の対決と言えば聞こえはいいですが、このドリームはファンには、”現実にはありえない、夢の中だけで行われるような"試合という意味で、捉えられていると思います。

ミニマムでデビューし、WBCフライ級王座から始まったパッキャオのキャリアですが、今年のライト級王座奪取ですら、歴史的快挙であり、一般常識からかけ離れたありえないほどの大偉業でした。元フライ級世界王者が、7階級も上のライト級で世界王座に就くなど、団体乱立、暫定王座乱立と王座の価値が激減している現代においても、やはり考えられないことです。さすがの突然変異パッキャオですら、ライト級が能力の限界ではないかと思っていたところ、いきなり更に2階級上のウェルター級でビッグマッチに挑むのですから、誰もが「ありえない」と思って当然です。

一方のデラホーヤは、ボクシング史上唯一6階級制覇を達成したボクサーです。Sフェザーからミドル級まで、計画的に一つずつ階級を制覇していきました。元々体のフレーム自体が大きく、Sフェザーで試合を行っていたこと自体、今思えば信じられないことです。ただ一般のファンが認めるのは、ライト級からのデラホーヤで、6階級目となったWBOミドル級戦での拙戦もあまり認められていないことから、実質は4階級制覇チャンピオンとも言えなくもありません(レナードのようなインチキはしていませんが)。

両者ともボクシング史に残る偉大な複数階級制覇チャンピオンであり、体重増加という面でも記録的な二人であることには違いありません。そこで、彼らのデビュー時から今回のドリームマッチまでの体重推移をグラフに表してみました。

デラホーヤの最低体重は94年3月の58.4kgWBO Sフェザー挑戦時です。パッキャオの最低ははデビューの95年1月の48.1kg。デラホーヤは6階級制覇のために無理に体重を落としたこともありますが、それでも両者の最低体重差は10キロあります。次は、両者の最重量を比較してみます。デラホーヤは、04年6月のWBOミドル挑戦時の72.6kg、パッキャオが、08年6月のWBCライト級挑戦時の61キロです。最重量比較においても、両者の差は約11.5キロあります。これらからも容易に推測できるように、両者のナチュラル体重差は10キロ強ということが分かります。ヘビー級における10キロならさほど問題にはなりませんが、中量級しかもパッキャオのように軽量級からスタートした選手にとっての10キロというのは、ありえないほどの体重の壁になります。

彼らの体重増加ペースは非常に似通っており、成長とともに階級を上げますが、一つの階級に2,3年留まることが多いようです。無計画に階級を上げているように思われるパッキャオですが、意外に理想的な体重増加で体の成長に合わせて無理なく上げてきました。フライ級に約3年半、Sバンタムに約3年8ヶ月、フェザーに2年弱、Sフェザーに約3年弱。しかし、2008年、体の成長はとっくに終わっているはずのパッキャオが、30歳目前にして急激な体重増加をしています。今までの増加率とは比べものにならないものです。グラフを見ていただければ一目瞭然ですが、今年3月のマルケス戦からデラホーヤ戦までに約115%の増加率です。これは、フライ級からSバンタムに一気に3階級を上げた時の増加率107%をはるかに上回るものです。減量が厳しくフライ級に落とせず階級アップした時と違い、減量に特に問題があるわけでない、成長し終えた体での体重アップ。これは、パッキャオ最大の武器である、踏み込みのスピード、踏み込み(というか飛び込み)の距離、手数、スタミナに大きな影響を及ぼすはずです。現在のトレーニングの模様を見ていると、ウェルター級の体重でも、脂肪で太った印象は全くなく、きっちりと筋肉を付けて大きくなってはいます。ただ、その重い鎧のため、猛烈なスタミナが12ラウンド持続できるかが、勝敗の鍵を握ります。

一方のデラホーヤは、試合の一ヶ月以上前に既にウェルターリミットを下回っており、試合前に急激に落として体調を崩したり、スピードやパワーを失う危険を避けたいのではないかと思われます。体重を落としたまま一ヶ月を過ごしで、ウェルターの体重に体が完全に馴染んでくるとすれば、最近の試合で見られた後半失速傾向は無くなるかもしれません。ただ、このかなり早めの体重調整もどのように試合に影響するかは、誰も予想が付かないでしょう。一般に、高齢になるにつれ体重を上げながら試合を行うケースが多い(ホプキンスなどはLヘビーに上げて若さが戻ったように思います)中で、無理な減量で能力が激減してしまうケースも今までありました。レナードのノリス戦やジョーンズJrのターバー戦が有名です。最近では、ヘビー級から一気に20キロ減量したバードが、体が動かず完敗しました。

無茶な増量で機動力、スタミナの落ちたパッキャオ、きつい減量でパワーとスピードの無くなったデラホーヤ。この試合、どちらが本来の力に近いものを出せるか、総合力をいかに落とさずに戦えるかが、勝敗の鍵を握ります。最高のコンディションで、最高のテクニック、駆け引きを見たいと思うのが、本来のボクシングの魅力です。今回のように、ビッグネームというだけで、両者の戦力を削ってまでも、試合を組んでしまうことには、私自身は違和感を感じてしまいます。誰が、ファイティング原田対輪島功一を見たいでしょうか?辰吉丈一郎対竹原慎二を見たいですか?
 
管理人のブログ(番外編) 超人オリンピック!? cutepizza 2008-8-20 22:26
いよいよ終盤に入ってきたオリンピック。北京との時差の少なさもあり、地上波、BSデジタルと多くのチャンネルで生放送される恵まれた今回の大会ですが、なんだか昔私が感じていたオリンピックとは違います。オリンピックとは、スーパーヒューマン(超人的な)アスリートのみに与えられた究極の競技大会、と思っていました。確かに、今大会も流しながら、よそ見しながら100mを9.69秒で走ってしまった超人が誕生しました。水泳でも8冠を達成したマイケル・フェルプス、2大会連続平泳ぎ2冠の我が国の北島など、とてつもない超人が競い合っています。

しかし、日本でのテレビ中継は、やはりメダル獲得の可能性の高い競技を最優先で放送するため(視聴率を取らねばならないから仕方はないが)、女子柔道や女子レスリング、女子サッカー、女子ソフトボールなどにかなりの時間を割いています。私は性差別では断じて違いますが、これらの種目は男女平等という見地からオリンピック採用されたのだと思いますが、やはりちょっとあまりにも選手層の薄い競技のため、私が描いていた「超人オリンピック」のイメージにはほど遠い試合が数多く見受けられました。先ほど終わった女子ソフトボール、日本対豪州の3位決定戦は、シーソーゲームで非常に面白い試合ではありました。エース上野選手の連投、計300球以上を投げきった体力、精神力は、まさに超人でした。それでも、試合全般を観ていると、日本も豪州も超人というよりも草野球的なごく普通の人間を感じさせました。選手達は、必死で勝利に向かって努力していることは間違いありません。もしかすると、超人アスリートよりも頑張っているかもしれません。ただ、オリンピックという究極の舞台で競い合うレベルに達しているかを問われると、ちょっと違うように思います。

女子柔道や女子レスリング、女子重量挙げなどでも果たしてどれだけの競技人口が居るのだろうか?と思わざる得ません。準決勝あたりまであがってくる選手ならいざ知らず、初戦で敗退するような選手には、素人の域を出ていないようなレベルの人も居ました。女子サッカー、なでしこジャパンは、以前に比べ力を付けてきたそうです(男子中学2年生代表に0−7で負けたことがある)が、それでも男子と比べてしまうからか、やはり普通にサッカーが上手い人たちの試合としか観れませんでした。一生懸命やることに意義があるのですが、オリンピックはやはり超人たちの夢の場であって欲しい。学校の運動会の延長では無いのだから。これは出場している選手には何の関係もありませんが、商業主義に走りすぎたオリンピックのマイナス点の一つなのかもしれません。昔のように純粋に凄い選手、凄い試合を観たいものです。

日本では全く放送されていませんが、ボクシングなどにも将来のスター候補生が多く登場しているでしょうし、バスケットボールのアメリカ代表やサッカーのアルゼンチン代表、ブラジル代表(負けましたが)など一流の試合にももっとスポットを当ててもいいのではないでしょうか?超マイナーな女子スポーツで日本がメダルを稼げるのはいいのですが、それによってテレビの放送時間も割かれてしまうため、世界最高レベルの競技を観戦できず残念です。ちょっと辛口批評かもしれません。ただ、日本のメダル獲得ばかり注目している日本のマスコミに、ちょっとうんざりしています。
 
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